なるほど図解 内部統制のしくみ (CK BOOKS)作者: あずさ監査法人経営改革支援本部出版社/メーカー: 中央経済社発売日: 2005/12メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る
内部統制の話はどの本やWebサイトで読んでも難しいが、この本は結構分かりやすかった。
おかげで概論は良く分かったけど、これからこれらを実現していかなければならないと思うと、憂鬱…。
自分用メモ
内部統制の自己評価
- 内部統制の整備
- 内部統制の基本となる方針・手続をあらかじめ定めておき、その状況を記録・保存する
- 対象範囲の選定
- 「何のために何をどこまで評価するか」という観点から、評価する事業拠点・勘定科目・業務プロセス等の選定を行う
- 例えば、「売上高」は大抵の会社の財務諸表で多額の金額となっている。販売部門の売上計上プロセスは評価対象範囲から外せない。
- 現金や有価証券は直ぐに他の価値(商品購入など)に変換できたりすぐに売買できるものであるため、盗難や横領が行われるリスクが高い。従って、原因の出納プロセスも対象。
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- 業務プロセスの評価
- 是正・改善策の実施
統制を手作業でなくITで行う場合のメリット・デメリット
- メリット
- 正しいプログラムを動作させることで、同じ処理を何度でも正確に行える。
- しかも迅速にそれを行える。作業を自動化できる。
- デメリット
- アクセス権を適切に管理しないと、権限外の者がアクセスできてしまい、盗難・破壊・改竄のリスクが発生する。
情報システム部門の課題
- 専門技術は持っていても、経営的思考を持っていない人が多い。そのため、企業全体として最適な投資選択を行う視点が抜けてしまうことになる。
- 従って、CIO(最高情報責任者)は積極的に経営戦略の立案に参加し、経営者もIT投資をシステム部門に任せっきりにせず、経営戦略と照らし合わせてIT投資が有効かどうかを判断するべきである。
- CIOは、自社の財務諸表を見て、どのくらいの投資額が適切かを考えられるようにあるとよい。
- 「いくらの投資でいくらの金銭的効果が得られるのか」という視点で物を考える。効果は金銭的価値で表現すること。