アエラムック 外資系で働く作者: 朝日新聞社出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2005/10/25メディア: ムック クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見る

自分の将来の選択肢の1つとして考えている外資系。この本では外資系で働く人に対するインタビューと、外資系の会社を目指す人に推奨する知識、などが紹介されていた。
この本を読んで「自分は十分いけるんじゃないか」とさらにモチベーションが上がった。
まだ会計と英語のスキルが身についていないので、意識してこつこつ前に進みたい。



メモ

読ませるレジュメの作成術

  • 極力簡潔に作成する
  • 自分の一貫して行ってきたキャリア形成を書き、何ができるか、すなわち今までの起業ではどのように仕事に取り組み、その成果はどうであったかなどをまとめる。
  • 「担当した」「業績に貢献した」といった表現だけではなく、会社での役割やポジション、売上高、部下の人数、目標達成率などの実績は具体的な数値でアピールすること。
    • ただし、思わしくない実績を記載することは逆にマイナスのイメージになりかねないので、書かないほうが賢明。
  • 転職には前向きな姿勢が第一。退職理由が積極的なもので、アピールポイントとなり得る内容であれば、その旨を各社ごとに明記し、そうでない場合は「一身上の都合」としておく。
  • M&Aなどの残念な理由による退職の場合は、それをばねとする決意のようなものを文面に表現してよい。
  • 合併や転籍などで社名が変わった場合でも、業務内容が同じであれば、現職あるいは最後に勤務した会社名のみを記載する。
    • これは、転職件数が多いという理由での書類選考落ちを防ぐため。
  • 派遣就業先の会社名も、派遣での勤務経験という枠の中にまとめて記載し、転職回数が多いという判断をされないようにする。
  • 長期離職期間がある場合、次のステップにつながるような内容であれば、その間の内容を記載する。
  • レジュメとは別に「自己PR」や経験した職務経験を作成したほうがいい。特に、起業が求めるスペックに合致している内容を織り込むほうがよりいい。
  • 趣味やボランティア活動など、自分の特徴を表す欄も適宜入れる。

経営学
経営学をマスターすることは、失敗する可能性を低くすると言われている。
特に会計学を学ぶことにより、状況を客観的に把握し、判断できるようになることで、失敗する可能性を低くする(つまり、成功につながる)。

  • 定性的分野
    • 経営戦略 ... どうすれば競合企業に勝てるのかを考える
    • マーケティング ... どのように市場(顧客)との関係を構築していくのかを考える
  • 定量的分野
    • 会計(アカウンティング) ... 数字で客観的に企業の状況を把握する。
      • 財務会計 ... 決算データの作成方法や分析の仕方
      • 管理会計 ... 企業の内部でさまざまな数値データを企業の経営や管理に利用していく

財務会計

管理会計
管理会計ビジネス・パーソンとして個人の競争優位性を確立するための一つのツールである。

  • 意思決定会計 ... 工場の建設や企業買収、あるいは新規事業の立ち上げの際に、それによって売上がどの程度増加し、コストがいくらかかり、結果としてどの程度儲かるのかについて、数字でシミュレーションして、実行すべきかどうかの判断につなげていく。
  • 業績管理会計 ... 毎年の売上・コスト・利益といった業績を、商品・顧客・地域ごとに集計し、状況を把握し、それに合わせて打つべき手の判断に活用していく。
    • 企業内のポジションが上がるにつれ、業務管理会計を用いた判断が求められる。

ファイナンス

  • インベストメント
    • 金融・資本市場で株式、債券、デリバティブなどの価格がどのような要因によって決まるのかといった証券評価の問題と証券投資分析
  • コーポレート・ファイナンス
    • カネの面から企業の行動を分析する学問。金融・資本市場から資金を調達する企業側から見た話が中心で、企業財務、財務管理ともいう。

コーポレート・ファイナンス
3つのテーマがある。どのような投資政策や財務政策を打ち立てれば企業価値を高められるかを議論する。

  • 投資決定
    • 企業が行う実物投資、特に設備投資や研究開発投資などの戦略的に重要な投資意思決定を、どのような基準や方法で行ったらよいかを分析する。
    • M&A(企業の合併・買収)も、統合・買収する側からみれば、投資の重要な決定問題の1つ。
  • 資金調達の意思決定
    • 必要な資金をどのように調達するか(自己資本(株主資本)か、負債か)
  • 成果の分配
    • 企業が資金を調達し、そのカネを使ってビジネスを行い上げた結果をどう分配するか。
    • 税引き後利益のうち、どのくらいの割合を配当として株主に分配し、残りを内部留保にするかという意思決定問題。
    • 自社株買いも利益分配の一種。

人的資源間理論
下記の話は日本企業にも当てはまる、大事な話。

  • 原石や鉄鉱石といった天然資源は、そのままの状態ではほとんど役に立たない。ガソリンや鉄分に変換することによって初めて、人間に有用なものとなる。
  • その面では、人間も同じである。教育や訓練を受けることによって、それぞれが持っている潜在能力が開花し、より困難な課題の解決が可能になる。
  • 職業能力を高める上で最も有効な方法は、仕事をすることである。
    • といっても、いきなりレベルの高い仕事をするのは無理なので、最初は見習いから始める。見習いを経験することによって、次のレベルの仕事をするための訓練になっている。これをOJT(実地訓練)という。
  • 外資系では自分から仕事を取りにいかないと能力は高まらない。
    • 自分でキャリア・プランを持ち、能力開発の場を自分で組み立てていくことが大切。
    • RPGの主人公になったつもりで、自分でレベルを上げること!