湘南4-0福岡

今年の湘南がすばらしいのは、前節の敗戦からきっちり立ち直って、改善してくること。
長年応援しているチームが、長年の低迷を乗り越え、こういう風に力がついてきたのがうれしい。

試合前

今日は子供連れが多い。「あれはボールボーイといってね、かくかくしかじかをする人たちなんだよ」とお父さんが娘に解説していた。ほんわかした雰囲気。


湘南の面子は、DFラインが 鈴木伸 斉藤 山口 臼井。松本に変わって山口が入ったほかは、順当。


福岡は今期、スタメン半分が移籍して大きく変わった。J2に落ちてきたときの柏のように、あっという間にすばらしいチームに変貌を遂げる可能性もあれば、継続して持っていた力を失ってしまう危険もある。さて、どういうチームに変わったか…。
オーストラリア人が3人加入したと聞いていたが、サブにも入っておらず。

試合開始: いきなり2点!

福岡がおかしい。プレーが遅いというか、ぼうっとしているといえばいいのか、意気消沈というか…選手が連動しておらず、プレスも全然かからない。ドリブルで湘南ゴールへ切り込んでいっても簡単にボールを取られる。連戦の疲れなのか、いつもこんな調子なのか…今年対戦した他チームと比べてもチームが出来上がっていない印象。


一方の湘南。アジエルが自由にプレーし、前節調子が出なかった臼井も今日はうってかわり、「これこそ臼井!」という強くスピード感のあるドリブルで相手陣地へ切り込む。相手のボールもチーム全員で連動し、面白いように刈り取っていった。


フリーキックで斉藤が力強いシュートで福岡ゴールを脅かした数分後、新たに得たフリーキックで加藤からの逆サイドへのクロスを斉藤がヘディングで中央に戻し、アジエルがゴール!今日は斉藤の調子がよさそう。
そしてその2分後、同じくフリーキックでゴール前でのごちゃごちゃから石原のシュートがゴールに転がり込む。2-0!


その後も湘南は攻め続ける。福岡も時折湘南右サイドを脅かすも、いいところなく前半を終える。

後半: 福岡は立て直せず

後半開始早々、福岡の猛攻が始まる。田中ユースケが放った強力なロングシュートがクロスバーに当たるなどきわどいシーンが増える。湘南が流れを取り戻そうとするも、うまくいかないようだ…と持っていた矢先、鈴木伸が力強い意思を持ったドリブルで相手DFを抜き去り、すばらしいクロスを相手ゴール前に放つと、そこに走り込んだ石原がシュート!ビューティフル・ゴール!3−0!目の覚める、すばらしい連携!


これでチームは息を吹き返す! 一方の福岡は、気持ちが萎えたのか、勢いがなくなる。
福岡は速めに3人を交代してくる。まずはハーフナー・マイク。でかい!長身2TOP。放り込んでくるだろうな〜と感じたが、思ったより彼らの身長を使った攻撃は少なかった。ハーフナー・マイクに一度DFラインを突破されてGKと一対一になるシーンがあるも、シュートを外す。ポストもあまりうまくない。もう一人の長身FW大久保のほうがハードワークして良く働いていた。


そして中払、投入。今日福岡の選手の中で、大久保とともに闘志を見せていた。なかなかやる。
もう一人交代。が、福岡の問題は改善されず、湘南の優勢が続く。


一方、早々と3点差をつけた湘南は原、加藤望、そしてアジエルが余裕の交代。こういう交代ができるのって、久しく記憶にない。平塚時代に若き頃の小松原やヤスがこういうシーンで投入されて経験を積んでいたんだよな。


最後はリンコンが彼らしいテクニックの効いたゴールを決め、試合終了。後半はちょっと守備が緩むも、完封勝利!
キムヨンギも今日はかなりキレがあった!今日の無失点はDF陣の奮闘の賜物。

最後に

長年、碌に勝てていない福岡に大量得点で勝てたことで、なんか気持ちが楽になった〜。
とはいえ、今日はたまたま決定率が高かっただけという気もするし、2位団子状態なわけで、まだ飛びぬけた力を持っていない。
まずは次の水戸戦できっちり勝利を!


今日の村上主審はファールが多く荒れそうになる流れを、良くコントロールしていた。西村さんならどうなっていたことやら。