なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?誰も教えてくれなかった!裏会計学作者: 小堺桂悦郎出版社/メーカー: フォレスト出版発売日: 2006/05/20メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 109回この商品を含むブログ (100件) を見る
会計の勉強をしたかったので、簡単そうに見えたこの本を読んでみる。面白く書いてあるので楽しかったし、勉強になった気がする。
自分が会計の勉強をする目的は、次の通り。
- 株の投資を行うにあたり、会社の決算表などを読めるようになりたい。ファンダメンタル分析ができるようになりたい。
- 自分の会社の決算表を読めるようになりたい。経営者の視点が見えるようになりたい。情報システム担当として、経営者の視点でどういうシステム投資を行っていけばよいのかを考えられるようになりたい。
- 将来、自分が部長、あるいは独立企業を行ったときのために。自分が次のステップに進むための準備をしておきたい。
会計に興味はあるが、なかなか難しい。
日常業務を一所懸命やっている上に、日進月歩のIP業界についていくのも大変。次長としてマネージャとしての能力も高めていかなければならないので、他の目的で本を読んでいる時間などないよ…と心の中で言い訳をして逃げていたことに反省し、三日坊主でもいいので、まずは一歩前へ歩んでいきたい。
内容まとめ・所感
- (P.25)「減価償却」が存在する理由…会社の利益には半分近く税金がかかる。減価償却がないと、会社が儲かったらみんな設備投資などにつかってしまい、税金を払う人がいなくなるから。
- (P.33)借金して設備投資を行う場合、借り入れ返済額(元金)を原価償却費に近づけるのが理想。
- (P.171)でもっと詳細に述べられていたけど、なぜ理想的なのか、難しくて良く理解できなかった。
- (P.43)利益が出たら設備投資して税金を減らしたい。
- 借金経営が成り立つ条件(中小企業の場合?)
- 現金商売であること。
- 売るほうが掛売り主体である場合は難しくなってくる。
- しかも、掛売り先が特定の得意先に偏っていると、さらに難しい。
- つまり、個人客中心で現金商売であるのが理想的。
- 原価率が低いこと。在庫負担が少ないこと。
- 季節変動はなければいい。
- 現金商売であること。
- (P.67)会計上赤字でも年商の4倍(借金10億円)の旅館が潰れない理由(銀行の視点)…
- 銀行が返済を待たないとこの旅館は倒産。すると貸し金10億がほとんどパーになる。3割回収できても7億の損失。
- 金利だけとはいえ、毎年2千万円の収入になる。7億の損失を出すよりは毎年2千万円の利益を選択することに…
- (P.68)一方、上場企業は債務超過になったら即倒産。
- 一方、中小企業は債務超過ぐらいでは倒産しない。支払いができなくなって資金がショートしたときに倒産する。
- なので、借金してでも現金を確保することが優先されるケースがある。
- (P.70)中小企業で一番大きな経費は人件費。しかも社長・家族親類縁者などの役員報酬。
- 赤字を出した時は
- 社長への未払い給料として貸借対照表の負債の部に未払い金、または未払い費用として計上
- あるいは、社長が会社へお金を貸し(役員借入金)、社長自身が給料をとったことにして、負債の部に長期借入れもしくは短期借入金として形状する。
- (P.74)この場合、源泉所得税と社会保険を払いすぎる、といった、欠点があるくらい。
- 赤字は来年に繰り越せる。黒字が出た場合、7年前までの赤字(500万円まで?)を引くことができる。(繰越欠損金という)
- (P.90)借入先がなぜ地元銀行1行だけじゃだめなんだろう?
- TODO 2行以上取引が必要な理由、また、都銀との取引が必要な理由を勉強する。
- TODO (P.93) 「増加運転資金」の意味を調べる
- TODO サラリーマンが、現金でものを買うのとクレジットカード(1回払い、利子無し)で買うのでは、(会計の視点で見たときに)何か違ってくるだろうか?カード払いの方が何か得がある?現金が手元により長く滞在するので、滞在期間分、そこから利益を生み出せるとか(利子、投資などによって)。
- なぜ会社は粉飾決算を行うのか?実態より多く利益を見せて余計に税金を払うのはなぜ?
- 理由は1つ。銀行から融資を受けるため。赤字を出したあとでは銀行は融資をしない。
- 上場企業であれば、さらに次の理由も付くかも。
- 株主対策。雇われ社長であれば首が飛ぶ。
- 赤字を出すと世間体が悪い(会社の信用にかかわる)。
- 銀行が貸した金を返してもらおうとするのはなぜか?ずっと利子を払い続けてもらったほうが得では?
- TODO 誰かに聞く
- (P.149)生命保険は家族経営における節税の基本。
- 生命保険は経費で落ちる。しかも、最大7割程度の解約払戻金があることもある。
- 会社として加入するので、契約者と受取人は会社、被保険者は経営者か社員でなければならない。
- 補償額が後になるほど増えていく逓増(ていぞう)定期保険が主流。
- (P.162)決算月になってから利益を圧縮するために手っ取り早く何かを経費で処理したい、という場合に便利なのは、生命保険くらい。
- 生命保険は経費で落ちる。しかも、最大7割程度の解約払戻金があることもある。
- (P.174)不動産は節税目的で購入すべきではない。事業目的で保有するか、投資として考える。借金して購入するものではない。
- 土地は更地の状態がもっとも高い評価になる。貸家を建てるだけて若干土地の評価が下がるため、相続税効果がある。