レバレッジ・リーディング作者: 本田直之出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2006/12/01メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 39人 クリック: 528回この商品を含むブログ (548件) を見る

★★★★★ 良書
久しぶりにあった友人に「これは読むべき!」と紹介された本。
「質より量をこなしなさい」と沢山、本を読むことを推奨している。

宋文州さんのメルマガでも最近、孔子の言葉を引用して同じようなことを述べられていた。最近流行っているのかも。

要は、

  1. 1つの本を読んで理解できなくても、同じテーマに関する複数の本を読むことで、複数の視点から見つめることができ、内容が次第に分かってくる。
  2. 学習の効率の良い方法は、大量に情報を集め、それを選別し、まとめること。
ということらしい。

最近、忙しさを理由にあまり本や雑誌を読むのを怠っていたが、ひさしぶりに向上心がさらに沸いたというか、本を読みたくなってきた。

ただ、いつも3日坊主なので、「無理せず自分を頑張らせる」くらいの、ゆるい頑張りかたで始める予定。
また、「ブログにでも感想をつけていけば、モチベーションがあがるかも」ということで、ブログを開始。


その友人に教えてもらった情報収集の方法として、「はてな」ブックマークを利用する、というのがあった。
これも早速実践。
自分が利用しているRSSリーダーOpera」に、はてなサイト上で、興味あるキーワードをいくつか入力。そのページをRSSに登録すると、はてなブックマークから、そのキーワードで情報が集まるようになった。


まとめ・考察

  • 本は、さまざまな分野で成功した人が何年もかけて築き上げたノウハウが、数時間分にまとめられたもの。
  • 自分が同じ時間をかけてそのノウハウを蓄積する時間・金銭的コストを考えると、数千円という本の値段は格安である。
  • (他人からノウハウを学ばずに)試行錯誤に時間を費やすより、(本など他者から効率よくノウハウをもらうことで)成果を出すことに時間と労力を使うべき。
  • インターネットは誰でも情報発信できる上、速報性に優れる。一方、出版社は本をお客に買ってもらわないといけないため、売るための工夫を行う。売れるかどうか、内容の真偽のチェック、読みやすさの追求、難しい内容を分かりやすく読んでもらう工夫…など。質は本の方が勝る。
  • 難しい本よりも、自分にとって分かりやすい本が、自分にとって価値のある本である。難しい本に書いてある内容が本当に価値あることであれば、それについて知りたがる人はたくさんいるはずなので、同じ内容をやさしく解説した本がすぐに出版されるはず。
  • 働いている人は忙しい。忙しいビジネスマンに難しい内容を分かりやすく伝える本こそ、優れたビジネス書である可能性が高い。
  • ビジネスで役に立つのは理論より実践のノウハウ。学者が実務をイメージせずに書いた理論の書は専門家の役に立つ。一方、ビジネスマンが自分の経験を元に記した本は、上司や先達にアドバイスをもらうようなもの。他のビジネスマンが分かりやすいのはこちら。
  • 自分に直接関係ない話、わからない言葉が多い内容では、やる気が失せやすい。こういった「教養」のための読書は必要ない。
  • 自分の体験に重ね合わせて読めるような本だと、応用や反省を思いつきやすく、有用性が高い。本を読むときは「自分ならどうするか」というう視点で読むとよい。
  • 自分の好みだけで読んでいると、どうしても分野や情報源に偏りが生じる。書評や口コミなど、自分以外の人の意見を参考にするとよい。
  • 毎月たくさん出版される本の中から、効率良く自分の役に立つ本を見つけ出したい。多くの人が進める本は良書の可能性が高く、皆が否定的な本は悪書の可能性が高い。少ない時間で良書を読破して知識を吸収するのが、効率のよい投資。
  • 一つの本から、100%情報を吸収しようと期待する必要はない。20%得られれば十分、と考える。残り80%を理解する労力を、他の本から20%を吸収する方へ回す。
  • 内容がつまらなかったり、文章がへたくそと思ったら、無理して読まず、その本は捨てる。ダメ本を読むことは貴重な時間コストが失われている、という認識が大切。2千円程度の本なら、その程度の損は大したことはない。
  • 読んだ本の数字を記録するなど、読書にゲーム性を持たせると長続きしやすい。
  • 読書の後、得た知識を実際に活用して書籍代という投資を回収するためには、次の2つが重要。
    1. ポイントをメモする。まとめると、さらに効果的。
    2. 実践すること。